ca. -- |
ca.【伊チルカ】circa の略。約, およそ。メトロノームの速度記号で, ♪= ca.120または, ♪ = 120 ca. のように記す。
cabaça【葡カバサ】(ラテン・パーカッションの一類) ブラジル音楽の民族楽器。ボサノバには欠かせない楽器で, 乾燥ひょうたんと数珠を摩擦させてリズムを刻む。= cabaza;
cabaca【カバカ】原型楽器はカバサ。
cabaletta【伊カバレッタ】ベルカント・オペラの伝統を受け継ぐアリア形式で,前半のゆったりとしたカヴァティーナ(cavatina)の後に歌われる軽快で急速な短い独唱曲。G.Verdiのオペラではアリアや2重唱の終わりの速い同一リズムの部分をいう。
cadence【ケーデンス】(1)終止, 終止形。(2)音の律動的な流れ, 調子。
cadence【仏カダンス】ダンス音楽の一種。ズーク(zouk)が流行る前, フランス語圏のマルチニーク島(カリブ)から興る。コンパ(compas), レゲエ, ディスコの影響を受ける。
cadenza【伊カデンツァ】=cadence (英), cadence (仏), cadenz (独);[略 Cad.] (1)コンチェルトのカデンツァ, 第1楽章および終楽章の終止前に挿入されるソロリストだけの華やかな技巧的楽節。(2)終止形。=cadency;
caesurae【伊チェズーラ】《複》曲中の (ゲネラル・パウゼほどでもない)中断。第5線に斜め複斜線[ // ]を記す。= casur, zasur (独), pause, cesura (伊), cesure (仏ゼジュール), pauses (仏), railroad tracks (米);
café-concert【仏カフェ・コンセール】19Cの半ば, パリのカフェ・シャンタン(シャンソンを聞かせるカフェ)が, 発達してステージまで備えたものになったホール。
caisse【仏ケイス】(claireを略して)小太鼓。《参》grosse caisse 大太鼓。Pied de caisse claire 小太鼓スタンド。
caisse chinoise 【仏ケイス・シノアーズ】= wood block;
caisse claire【仏ケイス・クレール】小太鼓。[略 c.cl. /c.claire]
cajon【西カホン】〈 箱〉の意。高さ50cm×30×30ほどの木箱の体鳴打楽器で, その上に腰掛け, 箱の前面や側面を手のひらでボンゴのように叩いて音を出す。打面の裏に響き線を付ける種類もある。
caisse claire【仏ケイス・クレール】小太鼓。[略 c.cl. / c.claire]
cajun【ケイジュン】ルイジアナ州のフランス系住民の特徴的にシンコペーションのリズムをもつダンス音楽。スチールギター, ヴァイオリン, アコーディオン, ボーカルで編成される。=Cajun Music, Zydeco;
cakewalk【ケークウォーク】2拍子の南米の黒人間から起こり, 後にヨーロッパで流行した社交ダンスの一つ。タンゴに似たリズムをもつ。ドビュッシー作曲ピアノ曲《子どもの領分》は有名。
calamus【羅カラムス】中世期の(ダブル)リード楽器の総称。今日のリード楽器の元祖。チャルメラもこの一種。
calando【伊カランド】(陽が沈むがごとく)ゆっくり時間をかけながら消えゆくように。[略 cal.]≒ morendo, Aperdendosi, mancando;
calcagno【伊カルカーニョ】〈かかと〉の意。弓の手元。=talone;
calcando【伊カルカンド】次第に速度を速めて。= accelerando;
calderon【西キャルダローン】= Fermate;
caldamente【伊カルダメンテ】熱気をもって。=warmly;
callion【仏カリヨン】教会の塔に吊り下げられた組鐘。鍵盤または時計仕掛けの装置によって鐘が鳴る。
calliope【希カリオーペ】ギリシャの音楽の神, オルガンの音栓名。